勝手に葬儀の準備が始められてしまった

勝手に葬儀の準備が始められてしまった

ある日、不慮の事故でA夫を亡くしてしまったA妻は、その連絡を受け、動転しながら病院に駆けつけました。駆けつけた時A夫はすでに冷たくなっており、悲嘆にくれるA妻はしばしその傍らに立ちつくしていましたが、病院関係者と今後の手続きについて話さねばならず、気を強くもって対応していました。 そんな中、ご遺体の搬送についてどこかお願いするところは決まっていますかと聞かれたので、急なことで全く心当たりがなかったA妻は病院関係者にその旨を伝え、どうすればよいかを尋ねました。すると、病院に出入りしている葬祭業者を紹介すると言われたので、とりあえず搬送だけお願いして、その後のことは親族と話してから決めようと考え、搬送をその業者にお願いすることに決めたのです。すぐさま、連絡を受けた葬祭業者がやってきて、ご遺体の安置場所が自宅にあるかを尋ねてきました。A夫妻はマンションの一室に居住していたため、そのようなスペースがなかったため、A妻はA夫のご遺体のそばに居てやりたいと思いましたが、搬送と一時的な預かりをその業者に依頼することにしました。 この際に何枚かの契約書にサインをしましたが、急な不幸で憔悴しきっていたため、A妻はとくに内容を吟味することなくサインしてしまったのです。

より良い葬儀社の選び方として今のうちのリサーチをお勧めします。ぜひ準備しましょう。

翌日から、親族があつまり、葬儀をどうしようかといった内容の話し合いがもたれ、その時には家もずいぶん片付きご遺体を安置するスペースができたので、A妻は、搬送をお願いした葬儀業者に再度自宅に搬送してくださいと告げました。 すると、葬儀業者からは思いもしない言葉が返ってきたのです。それは、搬送の際にサインした契約書に葬儀の一切をその葬儀業者の標準プランで行うという仮契約が含まれており、すでに準備に入っているというものでした。 A妻がそんなことは頼んでいないと抗議すると、葬儀業者は、途中での解約ということになるので違約金がかかる、後日搬送代と併せて請求するといってきました。とにかくご遺体を返してもらわないと、と考えたA妻はいいから早く自宅に帰してくれと告げました。 その後、ご遺体は自宅に戻り、他の葬儀会社で葬儀を行いましたが、後日届いた請求書には搬送代の他に違約金がしっかりとプラスされており、A妻は納得のいかない支払いをすることになったのでした。 原因:このケースでは、搬送の契約と葬儀の仮契約を一緒にしてしまった点に問題があります。業者側の説明にも不備があったと考えられますが、契約書にサインするときはやはり内容を吟味する必要があるのです。 防ぐ方法:このケースは極端な事例ですが、自宅に安置することができず、ご遺体の預かりを頼む場合、なし崩し的にその葬儀業者に依頼しなくてはならなくなってしまったというトラブルはよく聞かれます。 このようなトラブルを避けるためにも、どこからどこまでをお願いするかしっかりと意思表示をし、契約書へのサインや捺印は吟味して行うといったように自衛手段を講じましょう。 

自分亡き後の準備をするという事はあまり良いことと思えない方も多いでしょう。しかし、実際に亡くなってしまってからできることはありません。自分の亡くなった後のために、生前から準備しておくことをお勧めします。生前なら、実際に葬儀社への相談をすることが出来、葬儀社の選び方に活かすことが出来ます。自分自身の思いを反映した葬儀を実現することが出来るのです。ぜひ今のうちから準備を始め、より良い式を実現していくようにしましょう。